Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

30

いつの間にか、30になってしまった。
母と一緒に歩いていると、母の友人に良く年を聞かれる。
「まりちゃんは、いくつになったの?」
その質問が本当に、本当に嫌で、私ははぁっとため息をつき三本の指を立てる。
「まぁ、大きくなったのねぇ。」
感心したように笑う、母の友人にあわせて、トホホと笑ってみせる。
大きくなりすぎだ。
まったく。
私も年をとったが母もまた年をとった。
年老いた母の手を引いて歩く。
「まりちゃん」
小さな子供がかけよってくる。
「おはよう。」
本当に、かわいい。
私もいつか、こんな子供を授かることができるのだろうか。
それよりも、結婚かぁ。
向こうから歩いてくる、男性に、ちょっとドキドキする。
とおる先生だ。とおる先生は、母や小さな子供たちに軽く挨拶をしている。私は、母の手をはなし、先生の手をきゅっとにぎった。先生が好き。この人の前では、私はいつも小さな子供になる。
「まりちゃん、行こうね。」
こくんと頷く。
「よろしくお願いします。」
母が頭を下げた。
母はちゃんと帰れるだろうか……
ふと、心配になるが、母の友人も一緒だからきっと大丈夫だろう。
「みんなさん、おはようございます。」
先生がそういうから、私も、小さな子供達と一緒に挨拶してみる。

なかよし幼稚園の一日が始まった。
スポンサーサイト

0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

Recent Comments

Recent Trackbacks

Profile

naoko

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。